2011年9月12日月曜日

韓国は秋夕です

韓国の秋夕(チュソク)は日本のお盆にあたる正月に匹敵する大きな行事です。
今年の秋夕は9月12日ですが、国の祝日は前後3日間が充てられています。

デパートもマーケットも昔ながらの市場も、秋夕の供え物や贈物が山のように並べられ、
韓服を来た店員たちが、大きな声で客に声をかける光景が見られます。
その呼びかけを聞き流して、相変わらず日本食の食材を求めて、
皆さんと違う目線で店内をうろうろするこの季節にいつも感じることがあります。

「韓国に移住して6年になるけど、秋夕も祝うことがなく、帰国しないのでお盆を祝うこともなく、
だんだん自分がどこの民族であるかの自覚が薄れて来ているんじゃないかなあ」
ということです。

それはそれとして、日本と違ってお墓の前に、沢山の料理や果物、お菓子を並べて
茶礼(チャレ)を捧げ、家族が先祖と共に、お供え物を食べます。家庭によっては、
踊ったり歌ったりとなかなか賑やかで、亡くなった人たちとの距離がとても近いのではないかと
感じます。良い習慣ではないでしょうか。

「両班(ヤンバン)」と呼ばれる貴族の後孫たちの家で行われる儀式は、服装も供え物も一段と古式豊かなものがありますから、一度そのような家庭を訪問してみたいものだと
思っています。

次は旧正月(ソルラル)が大きな名節です。秋夕とソルラルは「韓民族の大移動」と言われるように、韓半島を往来する車で道路事情が大混雑しますし、乗り物もしかりです。

これらの名節には、何かしら、韓国全体に守護霊たちが充満した厳かな雰囲気を感じる日でもあります。一日も早く統一の日が訪れますように…<( ´_ゝ`)>


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